エントリー
エントリー
いよいよ本番1週間前! 準備も完ぺきにしておきましょう

まずはストロングマンテキストを熟読すること

さて、大会まで1週間となりました。この時期大切なのはレースに向けてのスケジュールやルール確認、必要なものの準備です。皆さん、きちんと『ストロングマンテキスト』は読んでいますか? もしかしたら、斜め読みしている人もいるかもしれないので、スタート前までに大切なことだけ列記します。
まずは、公式スケジュールの時間チェックを。宮古島大会は時間厳守が徹底されています。選手受付、バイク預託時間、当日の預け時間等は必ず守ってください。過去に間に合わず出場できなかった方の悲しい背中を多く見てきました。
次に、バイク預託について。大会前日にバイクを預託しますが、バイクボトルは2本必要です。ぎりぎりの時間になって「バイクボトルが1本しかない!」なんてことにならないように、あらかじめきちんと準備をしておいてください。その際、ヘルメットも一緒にチェックを受けるのでヘルメットシールなどをしっかりと貼り付けておきましょう。詳しくは『ストロングマンテキスト』の2ページを参照してください。

そして、ラン用のシューズも2足必要です。何らかの理由でスイムが中止になりデュアスロンになった場合、本来のランのシューズとは別のシューズが必要になります。私はデュアスロンに変更になった経験はありませんが、サンダルで走っている方がいると聞いたことがあります。当然スピードも出ませんし、怪我につながる可能性もあるので、しっかりと備えておくことが大切です。詳しくは『ストロングマンテキスト』の5ページに書いてあるので、確認をしておいてください。

大会直前は身体の調子を整えていくことが大切です

レース一週間前の週末、バイクが手元にあり完走がギリギリな方はバイク+ランで2〜3時間ほどゆっくり動いて最後の仕上げをしましょう。もし天気が悪くて実走できなくても焦らなくて大丈夫。残り一週間はスイムを中心に。泳ぐほど水感がよくなりますし、泳ぎ慣れるとバイクに余力のある状態でスタートできます。ランは現地で30分ほど暑さ慣れのために走れると良いです。バイクを組んだら少し試走をしてちゃんと動くか確認を。またマッサージなどケアを受けてほしいです。自分ではそんなに身体が疲れていないと思っていても、先生に診てもらうと筋肉がガチガチになっています。マッサージ、セルフケア、そして睡眠も練習として考えて、体を休めて力を溜めていきましょう。

きっと初めて参加される方は、いくら練習をしても不安だと思います。焦って、大会直前にトレーニングの量を増やすことはせずに、道具の準備を早めにして、過去の動画を見てイメージを高めていきましょう。それと宮古島の日差しはとても強いので、日焼け止めの準備もしてください。日焼けは火傷。レース翌日背中を真っ赤にしている方を見かけますが、日焼けをすると肌へのダメージがとても大きいだけでなく、運動機能が落ちます。レースのダメージを最小限にするためにもぜひ用意してください。

前回トライアスロンに関する質問の募集を行ったところ、「スタート前に緊張し過ぎない (リラックスする)
方法はありますか?」とご質問をいただきました。大なり小なり、緊張すると思います。私はスタート前にどんなレースになるかな、最後までしっかり走り切れるかな、などドキドキワクワクした気持ちでスタートを迎えます。
緊張を和らげる方法として、普段やっているストレッチや深呼吸をしたり、周りの方に話してかけてみましょう。緊張すると呼吸が浅くなり心拍が高くなりますが、話すことで息が整いリラックスしてきます。スイムが不安な方はできれば前日にスイム会場に行きスイムコースを確認して、マイペースに少し泳いでください。トランジションまでの動線を確認することも大事です。私は前日7時頃に泳ぐ予定なのでよかったら海でお会いしましょう。練習でやってきたことを発揮できるように、落ち着いてスタートできるようにスタート前は時間に余裕を持って行動しましょう。
私は試合前、いつもやるルーティンをこなし、好きな歌を頭の中で歌ってリラックスするようにしています。大会の開催は多くの方のご協力があってこそ。感謝の気持ちを常に持ちレースを走っています。
補給についての質問もいただきました。これは、連載2回目に詳しく書いてあるので、そちらを参照してくださいね。ご質問ありがとうございました。

EXPOでは、新しい商品を探すのが楽しみ!

今回の大会では、EXPOの開催が決まっています。いろいろなブースが出て、新しいもの探しや試すのが楽しみのひとつです。補給食を購入できるところもあります。ただし、「宮古島に行けば買えるだろう」と足りない装備を、そのときに調達することはやめましょう。売り切れや用途に合うものが見つからないことも考えられます。

今回の宮古島大会は暑さ対策が鍵ですが、私は対策としてレース中にエイドでジップロックに氷を入れて走っています。手に持っているだけで身体の体温を下げることができます。そして氷が解けたら体にかけて全体を冷やします。また前日のバイク預託の際に雨避けのため自転車カバーをかける方も多いです。現地の100円ショップで購入できますが、あらかじめの用意をしていきましょう。EXPOは全国のトライアスリートと交流できるのも楽しみですね。

最後に宮古島のとっておきの観光スポットをご紹介します。選手の皆さんは、観光をする時間があまり取れないかもしれませんが、時間があればぜひ立ち寄ってみて下さい。スイム会場から近くのお勧めスポットは、お隣の来間島にある「竜宮城展望台」から眺める海。色とりどりの青が折り重なって、いつまでも見ていられる景色です。ここからはスイム会場と島の半分が一望できるので、イメージも湧いてくると思います。この周辺はカフェが多いので、のんびりと青い海を眺めながら、お茶や食事をするのも最高です!美しい宮古島をゆるり楽しんでください。

4年ぶりの宮古島大会の制限時間は11時間30分!笑顔でスタートして時間いっぱい楽しみましょう。辛い時は声援に手を振ったり、エイドのボランティアさんと話したり、選手同士で応援し合うと力をもらえますよ!フィニッシュは最高の笑顔で!

太田 麻衣子

個人ページ:http://lapulem.jp

Instagram:maimai316

facebook:太田 麻衣子

X(twitter):maimai316

プロフィール
  • 2023年 宮古島大会 女子準優勝
  • 2022、2023年 IRONMAN世界選手権出場
  • 2022、2023年 佐渡日本選手権 女子準優勝
ページトップへ